Concept

コンセプト

家づくりから、
暮らしづくりへ。

Fの家を建てるとき、私たちは一般的な注文住宅のように「すべて自由にしてください」と真っ白なカンバスをお客さまに渡すようなことはしません。限られた敷地の中、私たちが目指す“Fの家らしい”空間を一緒に模索していきます。
Fの家らしさとは、建築物としての主張を抑え、住む人の個性にフォーカスを当てること。壁の色を白に統一する。シンプルな間取りにする。余計な装飾を施さない。その上で、毎日眺める庭の植栽や、肌に触れる家具のひとつ一つを丁寧に選んでいく。家そのものよりも生活に視点がうつる過程で「自分が求める暮らしがようやく分かりました」と気づかれるお客さまも少なくありません。

美意識を持って、
コストを抑える。

家づくりで誰もが悩むのは、理想と予算のバランスです。デザイン性、機能性、そしてコスト。
Fの家では、その最適な調和を実現するために、あらかじめ設計ルールや部材を規格化しています。
システムキッチンやユニットバスといった設備はもちろん、床材、窓サッシ、巾木、照明スイッチといった小さな部材まで、プロの目で厳選して揃えました。セレクトのポイントは、個性を主張せず空間にとけ込むこと、機能が絞られたシンプルなもの、そして高価にならないこと。Fの家にお越しいただくと分かりますが、統一されたテーマで整えられた空間は、美しく、流行に左右されないものです。

必然性を、備えた家に。

Fの家を設計する過程は、家からつくり手のエゴを消していくプロセスと言えるのかもしれません。たとえば、壁面に過剰なあしらいを施さない。装飾的に「窓をつける」のではなく、外との適切な関係性を生み出すために「面を抜く」。季節の移ろいを見極め、植栽によって景観をデザインする。白い建築に余白を持たせて、周囲に溶け込ませていく。
光、風、敷地、建材、そういった家の構成要素を渾然一体とさせ、人がつくる家から作為的なものをできるだけ取り除いていくことで、その場に在ることがまるで必然であるような家を目指す。だからこそFの家は、住む人の個性が際立つ家であると同時に、いつまでも心休まる住処になってくれるのです。